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移民人口比率
西側20カ国の最新公式データ
欧米・オセアニア20カ国における移民・外国生まれ人口比率を、各国の公式統計から体系的に比較。オーストラリア統計局・スイス連邦統計局・カナダ統計局など一次機関データのみを使用。日本語では初の横断比較。
32.0%
最高水準:オーストラリア(2025年、外国生まれ人口比率)
9.1%
最低水準:イタリア(2024年、外国籍人口比率)
※ オランダの13.5%は2023年推計値(CBS)で、CBSが2024年に分類方法を変更したため他国との直接比較には注意が必要です。ドイツの25.6%は「移住背景(Migrationshintergrund)」(本人または両親の少なくとも一方が移民・外国生まれの場合を含む広い定義)であり、他国の「外国籍」や「外国生まれ」と単純比較できません。
方法論上の重要注意点
- 「外国生まれ」と「外国籍」の違い:「外国生まれ」(オーストラリア、ニュージーランド、スウェーデン、イギリス、アメリカ、フランスなど)は出生国に基づく指標で、帰化した移民も含みます。「外国籍」(スイス、オーストリア、ポルトガル、スペイン、イタリア、チェコなど)は国籍に基づき、帰化後は対象外となります。このため「外国生まれ」の方が通常は数値が高くなります。
- ノルウェーの定義:ノルウェーのSSBが使用する「移民(innvandrere)」は「両親ともに外国生まれで本人も外国生まれ」という定義であり、他国の「外国生まれ」(一方の親のみでも対象になる場合がある)より狭い定義です。
- デンマークの複合指標:デンマーク統計局(DST)は「移民(indvandrere)」12.6%と「移民の子孫(efterkommere)」3.7%を別々に集計しています。合計は16.3%ですが、本グラフでは移民のみの12.6%を表示しています。
- ドイツの「移住背景(Migrationshintergrund)」:ドイツのDestatis/Mikrozensusによる「移住背景を持つ人口」(25.6%、2024年)は本人が外国生まれであるか、両親の少なくとも一方が移民・外国生まれの場合を含む広い定義であり、他国の「外国籍」や「外国生まれ」と単純比較できません。
- オランダの測定方法の変更:CBSは2024年に「移住背景(migratieachtergrond)」という分類を廃止しました。最新の公式な総人口比は本調査では確認できなかったため、「データ確認中」としています。
- ベルギー・カナダの注記:ベルギーは「外国生まれのベルギー人」22.8%を合わせると合計36.6%になりますが、ここでは「非ベルギー国籍者」13.8%を使用しています。カナダの23.0%は2021年国勢調査に基づくもので、その後の大規模な移民増加(2023年:人口増加の97.6%が国際人口移動に由来)は反映されていません。
国別データ一覧
| 国 | 比率 | 使用定義 | 調査年 | 出典機関 |
|---|---|---|---|---|
| オーストラリア | 32.0% | 外国生まれ | 2025年6月 | ABS(オーストラリア統計局) |
| ニュージーランド | 28.8% | 外国生まれ | 2023年国勢調査 | Stats NZ |
| スイス | 27.7% | 外国籍永住居住者 | 2025年12月 | OFS(連邦統計局) |
| カナダ | 23.0% | 移民(immigrants) | 2021年国勢調査 | StatCan(カナダ統計局) |
| スウェーデン | 21.0% | 外国生まれ | 2024年12月 | SCB(スウェーデン統計局) |
| オーストリア | 20.5% | 外国籍 | 2026年4月 | Statistik Austria |
| イギリス | 19.0% | 外国生まれ | 2024年6月(ONS推計) | ONS(国家統計局) |
| ノルウェー | 17.5% | 移民(両親ともに外国生まれ) | 2026年1月 | SSB(ノルウェー統計局) |
| アメリカ | 14.3% | 外国生まれ | 2023年(ACS) | US Census Bureau |
| ポルトガル | 14.0% | 外国籍 | 2025年12月 | INE(ポルトガル統計局) |
| スペイン | 13.96% | 外国籍 | 2025年1月 | INE(スペイン国家統計院) |
| ベルギー | 13.8% | 非ベルギー国籍者 | 2026年1月 | Statbel |
| デンマーク | 12.6% | 移民(移民の子孫3.7%を別途集計) | 2025年1月 | DST(デンマーク統計局) |
| アイルランド | 12.0% | 外国籍 | 2022年国勢調査 | CSO(中央統計局) |
| フィンランド | 11.7% | 外国出身(第1・第2世代) | 2025年12月 | Statistics Finland |
| フランス | 11.3% | 外国生まれ(移民) | 2024年(暫定値) | INSEE |
| チェコ | 10.38% | 外国籍 | 2025年12月 | ČSÚ(チェコ統計局) |
| イタリア | 9.1% | 外国籍 | 2024年12月 | ISTAT |
| オランダ | 約13.5%(参考) | 外国生まれ(暫定推計)※定義変更後 | 2023年推計 | CBS(オランダ統計局) |
| ドイツ | 25.6%(参考) | 移住背景(Migrationshintergrund)※定義注意 | 2024年(Mikrozensus) | Destatis |
※ドイツの「移住背景」は本人または両親の少なくとも一方が移民・外国生まれの場合を含む広い定義であり、他国の数値と直接比較できません。
※オランダはCBSが2024年に分類方法を変更しており、最新の比較可能な数値が確認できていません。
この統計が示さないこと
- 「移民」の定義は国によって異なります(外国生まれ vs 外国籍 vs 移民系)。このページでは各国の公式定義を使用しています。
- 人口比率の高さは、移民政策の成功・失敗を直接示すものではありません。歴史的・地理的・経済的要因が各国の水準を形成しています。
- 移民人口の構成(就労・難民・家族・留学生)は国によって大きく異なり、この内訳は人口比率と同様に重要です。