BKA(ドイツ連邦犯罪局)警察犯罪統計(PKS)2023年
ドイツ 移民 犯罪 統計
BKA公式データが示すもの被疑者率 約3.7倍
BKA 2023年データでは非ドイツ国籍者の被疑者率はドイツ国籍者の約3.7倍。ただしこの差は年齢構成・居住地集中・社会経済的地位の違いで大部分が説明される。
主要数値(BKA 2023年)
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 非ドイツ国籍者 被疑者率(人口比) | 5.36% | BKA PKS 2023 |
| ドイツ国籍者 被疑者率(人口比) | 1.46% | BKA PKS 2023 |
| 比率(非ドイツ/ドイツ) | 約3.7倍 | BKA PKS 2023(計算値) |
| 統計の種類 | 警察犯罪統計(PKS)— 被疑者ベース、有罪判決ではない | BKA |
この数値を読む際の注意点
- 年齢構成の差:外国籍人口は若い男性の比率が高く、犯罪が最も多い年齢層(15〜30歳男性)の割合が国籍者より大きい。この補正だけで差の相当部分が縮小します。
- 居住地の集中:多くの非ドイツ国籍者は大都市圏に集中しており、都市部は農村部より犯罪率が全体的に高い傾向があります。
- 社会経済的地位:外国籍者の平均所得・雇用率はドイツ国籍者より低く、貧困と犯罪率の相関は国籍に関わらず確認されています。
- 被疑者 vs 有罪判決:PKS統計は被疑者数であり、有罪判決数ではありません。警察の取り締まり強度・報告慣行の差が数値に影響します。
- 国籍 vs 移民背景:ドイツで生まれたトルコ系・アラブ系等の二世はドイツ国籍を保有することが多く、「ドイツ国籍者」として計上されます。BKAは「移民背景」では分類していません。
他国との比較
| 国 | 比率(移民系 vs 現地生まれ) | 出典・指標 |
|---|---|---|
| ドイツ | 3.7× 被疑者率 | BKA PKS 2023(国籍別) |
| スウェーデン | 約2.5× 被疑者率 | BRÅ 2021(移民系 vs 現地生まれ) |
| デンマーク | 2.6× 被疑者率(年齢補正後) | DST(移民・子孫 vs デンマーク系) |
| 米国 | 系統的な連邦統計なし | FBI UCR/BJS(移民ステータス別なし) |
一次資料
- Bundeskriminalamt (2023). Polizeiliche Kriminalstatistik (PKS) 2023. www.bka.de