BRÅ(スウェーデン犯罪予防委員会)2021年公式報告書

スウェーデンの移民犯罪統計
BRÅ公式データが示すこと約2.5倍の被疑者率

BRÅ 2021年報告書は移民系住民の被疑者率が現地生まれの約2.5倍であることを示す。社会経済的要因を補正すると格差は縮小するが残存する。2005年以降の更新データなし。

🌐 English一次公式資料のみ使用

BRÅ公式データ(2021年報告書)

指標数値出典
移民系の被疑者率(粗値)現地生まれの約2.5倍BRÅ 2021:1
年齢・性別・社会経済的地位・居住地域補正後格差は縮小するが残存BRÅ 2021:1 方法論注記
計算基準絶対数ではなく人口比(per capita)BRÅ 方法論
最新報告の時期2005年以降公表なしBRÅ(政治的圧力の影響とされる)

補正後の変化

BRÅの方法論注記によれば、年齢・性別・社会経済的地位・居住地域を統計的に制御した場合、移民系と現地生まれの被疑者率格差は大幅に縮小する。ただし補正後も残差が存在する。

  • 年齢構成:移民集団は若年層(犯罪率が高い年代)の比率が高い
  • 性別:男性比率の差が粗値に影響する
  • 社会経済的地位:低所得・高失業地域への集中が最大の説明変数
  • 居住地域:都市部・高貧困地域への集中

方法論上の限界

  • 未補正の交絡因子:社会経済的地位、都市密度、年齢を完全に制御しない比較では、移民系の過大代表が生じる。
  • データの不連続:2005年以降BRÅはこの種の報告を公表していない。最新の体系的統計が存在しないため、時系列比較ができない。
  • 被疑者 vs 有罪判決:被疑者率は逮捕・捜査の統計であり、有罪判決率とは異なる。警察の活動傾向や地域別取り締まり強度が影響する可能性がある。
  • 犯罪の種類の非均質性:全犯罪を合算した指数では、軽微な違反から重大犯罪まで混在する。

この統計が示さないこと

  • 国籍・民族的出自は犯罪の原因ではない。相関は、移民が置かれる社会経済的状況(貧困、失業、社会的排除)によって大部分が説明される。
  • 補正後に残る残差格差の原因は、現在利用可能なデータでは特定されていない。「文化」「遺伝」「宗教」等の要因は統計的に検証されておらず、説明変数として導入できない。
  • スウェーデンの統計はスウェーデン特有の文脈(難民受け入れ規模、統合政策)に基づく。他国への直接適用は不当。
  • データが2005年で途切れているため、現在の傾向は不明。外挿は根拠を欠く。

一次資料

  • Brottsförebyggande rådet / BRÅ (2021). Invandrares och invandrares avkomlingars representation i brottsstatistiken. Rapport 2021:1. www.bra.se

関連ページ

🇸🇪 スウェーデン — 詳細データ🇩🇰 デンマーク — 詳細データ🇳🇱 オランダ — 詳細データ🇩🇪 ドイツ犯罪統計FAQ🔍 犯罪テーマ — 全カ国比較
← ホームへ戻る