ベルギー

1. 公的機関

2. 主要データセット

3. 人口動態

3.1 現在の人口構成

人口構成(2026年1月1日時点)
63.4%
22.8%
13.8%
  • ベルギー出身のベルギー人63.4%
  • 外国出身のベルギー人22.8%
  • 非ベルギー人13.8%
出典:Statbel「Diversité selon l'origine en Belgique」

3.2 地域別の出身構成

地域別の人口構成(2026年1月1日時点)
71.1%
63.1%
21.5%
  • フランデレン地域 — ベルギー出身71.1%
  • ワロン地域 — ベルギー出身63.1%
  • ブリュッセル首都圏 — ベルギー出身21.5%
出典:Statbel「Diversité selon l'origine en Belgique」

3.3 移民の波(1946年〜現在)

移民の波:主な時代区分

1946〜1956年約50,000人イタリアとの二国間協定(1946年)。約50,000人のイタリア人労働者が主に炭鉱業へ移住。1956年8月8日マルシネル鉱山事故(死者262人、大半がイタリア人)を受け、イタリアは移民を停止。
1964〜1974年労働協定モロッコ・トルコとの二国間労働協定(1964年)。モロッコ系・トルコ系がベルギー最大の非欧州系国籍集団となった。
1974年移民ゼロ政策新規労働移民に対して国境を閉鎖。家族呼び寄せは合法のまま継続。1980年代以降モロッコ系・トルコ系は主に家族呼び寄せで来着。
2004〜2007年EU東方拡大新規EU加盟国(特にルーマニア、ポーランド)からの労働移民が増加。2024年の庇護申請:39,615件(+11.6%)。
2015〜2016年庇護危機シリア、アフガニスタン、イラク出身者からの庇護申請が急増。保護率47.2%(2024年)。
2022年〜現在24.6%→7.0%ウクライナ国籍者が移民全体に占める比率:2022年の24.6%から2023年の7.0%へ大幅に低下。
📊出身別の移民人口の正確な年次時系列データ(Statbelのダウンロード可能な時系列)は今後追加予定です。

3.4 出身別の年齢構成

出身別の年齢構成(2026年1月1日時点・各年齢層内の割合)
0-17歳
18-64歳
65歳以上
  • ベルギー出身のベルギー人
  • 外国出身のベルギー人
  • 非ベルギー人
出典:Statbel「Diversité selon l'origine en Belgique」(2026年1月1日時点)

3.5 将来予測

📊出身別に分解されたStatbelまたは連邦計画局(Federal Planning Bureau)の長期人口推計は、今回の調査では直接検証可能な形で見つけることができませんでした。今後追加予定です。

4. 財政 — 純負担

+約30億ユーロ
移民のベルギー公的財政への純貢献(GDP比+0.75%、OECD「International Migration Outlook」推計)

ベルギーについては結果が分かれる2つの手法が確認されている。Itinera Instituteによる包括的な財政研究は見つかっていない(同研究所は移民と人口高齢化に関する定性的分析を発表しているが、詳細かつ検証可能な財政算定は行っていない)。

手法 結果 出典
社会保険料負担と受給した社会保障給付の比較、世代・出身(EU/非EU)別、2014~2019年データ 近年の移民流入によるGDPへの影響:5年間で+3.5%(1人当たり+0.7%);第1世代移民の貢献はベルギー平均より小さく、第2世代の貢献はベルギー平均より大きい ── 今回の更新作業では数値の再確認ができなかった(出典PDFが自動抽出不能)。最終版公表前に手動での確認が必要 ベルギー国立銀行(公的機関による委託)、C. Piton, A. Baeyens, D. Cornille, P. Delhez, L. Van Meensel「L’impact économique de l’immigration en Belgique」、Economic Review、2020年11月(https://www.nbb.be/doc/ts/publications/economicreview/2020/ecorev2020_special_digest_fr.pdf)
GDP比でのマクロ経済的な公的財政への純貢献度算定、OECD標準手法 移民によるベルギー公的財政への純貢献はGDPの0.75%、約30億ユーロと推計(正の方向) OECD「International Migration Outlook」(委託機関:政府間機関)。この数値はOECDの公表資料を基にベルギーの報道機関が要約・引用したもので、OECDの一次資料に直接アクセスしてのベルギー国別ノートの確認はできていない(https://www.oecd.org/en/topics/economic-impact-of-migration.html)

4.1 年金制度・依存度比率

📊出身別の人口学的依存度(年金受給者・子供対労働年齢人口比)は、今回の調査ではStatbelまたは連邦計画局の一次資料で確認できなかったため、今後追加予定です。

5. 労働市場

出身別の雇用率推移(20-64歳、2003年→2022年)
0%21%42%64%85%2003202275.8%58.2%54.3%51.3%
  • ベルギー出身
  • EU加盟候補国
  • サブサハラ・アフリカ
  • 北アフリカ
出典:Statbel「Situation sur le marché du travail selon la nationalité d'origine」(2023年6月13日公表)
📊地域別(フランデレン/ワロン/ブリュッセル)かつ出身別の雇用率の交差統計は今後追加予定です。確認したStatbelの公表資料の中には見当たりませんでした。

6. 治安・司法

📊国籍別の受刑者人口(2022年)および国籍別の未決拘禁の数値は、今回の更新作業では再確認できませんでした ── 出典PDF(司法省「Chiffres annuels 2022」)は今回の調査で用いたツールでは抽出できませんでした。以前(今回は確認できていない)の数値では、平均日次の受刑者のうち外国人が約43%、ベルギー人56%、モロッコ9.6%、アルジェリア4.8%、ルーマニア3.2%とされていましたが、PDFの手動確認が完了するまでここには再掲していません。

7. 教育

📊ワロン・ブリュッセル連合のPISA2022の正確な格差数値(点数)、およびフラマン語共同体・ドイツ語共同体の同等データは今後追加予定です。

8. 住宅

📊ベルギーにおける国籍・出身別の住宅過密統計および所有形態(自己所有/賃借)の分類は今後追加予定です。フランス(Insee)とは異なり、Statbelはこの交差統計を一般にアクセス可能な形で公表していないようです。

9. 社会的結束

📊移民への認識または移民に関連する社会的結束を特に測定するベルギーの公式調査(Statbel、Myria)は、今回の調査では確認されませんでした。

10. 最近の政治的背景

11. データの限界・偏り

⚠️ 限界 ベルギーの連邦制度は、一部の権限(教育、統合)を共同体(フラマン語、フランス語、ドイツ語)と地域(フランデレン、ワロン、ブリュッセル)の間で分割している。例えば確認したPISA2022のデータはワロン・ブリュッセル連合のみを対象としており、今回の調査では全国レベルで統合された同等のデータは確認されなかった。複数の公式PDF文書(Myria、司法省)は自動抽出による分析が困難であることが判明した(符号化・圧縮されたコンテンツ)。これにより、公的に入手可能であるように見えても、一部の詳細な数値への直接アクセスが制限された。Statbelは、国籍・出身と住宅または地域別雇用率を体系的に交差させた統計を公表していないようであり、ベルギーにおいて意義のある国内地域間比較に制約をもたらしている。移民の財政的純負担に関する数値は、手法(社会保険料/給付の比較か、GDP比でのマクロ経済モデルか)と参照期間に左右されやすい。争いのある数値(例:86億ユーロ)が、明確に特定可能かつ検証可能な公的機関・学術機関の一次資料を伴わずに公に流布している。