Istat(イタリア国立統計研究所)2023年 — 公式人口統計
イタリアの移民割合は何%か?外国籍8.7%・516万人
Istat 2023年データによるとイタリアの外国籍人口は516万人(総人口の8.7%)。1990年代まで移出国だったイタリアが移入国に転換した経緯と現在のデータを一次資料で整理。
主要数値(Istat 2023年)
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 外国籍登録者数 | 516万3千人 | Istat 2023 |
| 総人口比 | 8.7% | Istat 2023 |
| EU/EEA出身 | 約37%(約191万人) | Istat 2023 |
| 非EU出身 | 約63%(約325万人) | Istat 2023 |
上位出身国(Istat 2023年)
| 順位 | 出身国 | 人数(概算) | 全外国籍に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 🇷🇴 ルーマニア | 約84万人 | 16.3% |
| 2 | 🇦🇱 アルバニア | 約44万人 | 8.5% |
| 3 | 🇲🇦 モロッコ | 約44万人 | 8.5% |
| 4 | 🇨🇳 中国 | 約32万人 | 6.2% |
| 5 | 🇺🇦 ウクライナ | 約24万人 | 4.6% |
出典:Istat「Cittadini non comunitari: presenze, nuovi ingressi e acquisizioni di cittadinanza 2023」。概算値。
定義上の注意点
- Istatが計上するのは「外国籍」のみ:帰化してイタリア国籍を取得した元外国人は含まれない。外国生まれ(foreign-born)ベースで計算するとこの数値は高くなる。
- 住民登録ベース:Istatの数値はアナグラーフェ(住民登録)に基づく。未登録の不法滞在者や季節労働者は含まれない。
- 比較上の注意:ドイツ(Destatis)が使用する「移民的背景(Migrationshintergrund)」25.6%や、スウェーデン(SCB)の「外国生まれ」21%とは定義が異なる。イタリアの8.7%はより狭い定義。
歴史的経緯:移出国から移入国へ
イタリアは1970年代半ばまで構造的な移出国であり、南部から北部イタリア・北西欧・南北アメリカへの自国民の移出が主流だった。1973年の石油危機以降、北西欧での労働需要が縮小し、1980年代にアフリカ・中東からの移入が本格化した。2000年代にはルーマニア・アルバニアからのEU内移動が急増した。